野鳥さんと柿の木
昔と云っても昭和の時代。
このあたりの農家はいずこにも柿の木が植えられていた。
むろん、食用として植えていた。
食はコンビニやスーパーマーケットに買いに行く時代では無かったからね。
そもそも、どちらも無かったし・・。
この季節になると、サツマイモを収穫し、蒸して細きりし、天日干しにする。
柿はそのまま縁側に置かれ、お茶のお供にされていた。
おやつなんぞと云う概念は無かったから、子どもは適当にもいで食べていた。
昭和40年代初頭までかしらね?
柿の実が人間の口に運ばれていたのは。
時代が移ろい、柿の実は、北から遠征してくるヒヨドリの群れとメジロの食糧に変わった。ちなみに、メジロと行動をともにする、シジュウカラやコガラさんたちは食べてないようだ。彼ら、彼女らは、もっぱら樹に居る昆虫類(害虫の類)が主食の様子。
而して、こんな絵があちこちに見られる。
むろん、メジロさんたちは、毎日、一定のルートがあるようで、食べられないで朽ちてしまう樹も多い。
外敵から身を護る?ために、畑の中にポツンとある樹には群れないようだ。
時代の変遷は、人の嗜好も変えている。