晩秋の装い
我が家は元農家。
父親は、海軍航空兵。
本人から聞いたことは無いが、遺品で判明したことが多々。
満鉄社員から当時の少年・若者たちがすべからくそうであったように、18歳で海軍航空隊に志願している。
終戦間際に、銀河特攻隊にこれも志願していたようだ。
仲間の何人かは翔んでる様子。
弱った折に同じ部屋で寝ていて、なんどか夜中に仲間を呼んでいた。
俺も後から行くからな~っと。
齢を重ねて思う。
少年時代のことは鮮明に記憶しているものだ。
まぁ成長の過程で何度も記憶を呼び起こしていることの証左らしいが・・。
このイロハ紅葉は中学時代の仲良しからいただいた20本前後の紅葉。
敷地内のあちこちに父親と植えた記憶がある。
もう、50年ほどになろうか?
一部は枯れているが、数本は大木になり生き延びている。
これだけが一緒に植えた樹。
他は過半が父親が植えている。
枝を落してないから、まるで自宅は森の様相。
冬はお陽さまが指してくるのは、昼近くならないと^^;
他にも、ヒメシャラが大木になり、庭先の温州みかんは毎年数十個の実をつける。
おかげで帰郷していらい、蜜柑は買ったことが無い。
蜜柑の傍らと敷地の境界に、山茶花が三本。
こちらも大木になっているが、ピンクと純白の山茶花が咲き競っている。
剪定はしないといけないなぁと感じているが・・・。
花が落ちたら、剪定してあげようかしらね?
爺さんになったなぁとの思いと、年月を感じます。
20年ほど前に岩手のマタギさんたちと酒席を共にさせていただいた。
とても、とても、愉しい人たちだったが、記憶に残っている言葉がある。
『樹は嘘つかねえ・・・。』とポツンと。
そうだよねえ。
樹は動かないけど、年輪を刻んでいるんだよね~
30年前と比べると、みんな大きくなったんだよね~
考えてみれば30年前は働き盛り。
庭に植えられている樹を氣にとめるゆとりは無かったね。
齢を重ねました(^^)
ちなみに、敷地南からみた母屋周辺の一枚。
ケヤキや白樫、その他の樹はいずれかの機会に書かせていただく。